舌が思うように動かず、上手く話すことができない。
お酒を飲んで酔っているときや、緊張しているとき、急いで話すときに、このような経験をしたことがあるという方はいらっしゃると思います。ですが、何気ない日常生活で起こると、それは、脳神経に関わる病気かもしれません。
構音障害
ろれつが回らないことを、医学的には「構音障害」と呼びます。
唇や舌、のどのあたりのマヒに伴い、言葉を音として作ることが難しくなるため、思うように話すことができなくなります。
構音障害の原因
ろれつが回らなくなる原因は様々ありますが、大きく分けると、3つに分類されます。
脳血管障害
脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血などの脳血管の障害が原因で、急にうまく話せなくなることがあります。脳血管障害の前兆、または、後遺症として構音障害の症状が現れることがあります。
一過性脳虚血発作(TIA)
また、脳血管障害が原因となる場合、ろれつが回らなくなり、上手く話せなくなるのが、一時的である場合もあります。この症状は、一過性脳虚血発作(TIA)と呼ばれ、一時的に脳への血流が悪くなり、その後数分~24時間以内には症状が治まります。
一過性ではありますが、脳卒中のリスクが非常に高いことを意味しています。
症状がすぐに治まったという場合も、放置せず、早めに医療機関を受診してください。
神経疾患
筋萎縮性側索硬化症(ALS)や多発性硬化症などの神経難病により、言葉を発するための唇・舌・のどの筋力が低下することがあります。その結果、構音障害となる場合があります。
精神的ストレス
過剰なストレスや過労によって自律神経が乱れ、上手く話せないという症状が現れることがあります。
〇症状が出たら早めの受診を
ろれつが回らないという症状が出た際は、とにかく早い段階で、医療機関を受診してください。
上述したよう、精神的なストレスなどが、原因で起こる場合もありますが、何より恐ろしいのが、脳卒中(脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血)が原因であった場合です。
脳血管障害からくる病気は死亡率が高く、早期発見・早期治療が、発症後の回復の速さや後遺症に大きな影響を与えます。
急にうまく話せなくなったと思った際は、すぐに医療機関を受診しましょう。