この記事を書いた人

神経学会専門医、日本内科学会 内科認定医の資格を持ち、医師として約10年医療現場に立つ。
脳神経内科の分野全般を得意としており、リハビリテーションも交えながら一人ひとりにあった診療を提供。
2026年5月に兵庫県西宮市でクリニックを開業予定。

パーキンソン病の症状とは

パーキンソン病とは、①振戦、②固縮、③無動、④姿勢反射障害が主な症状として現れる疾患です。1000人に1−2人程の割合ですが、高齢者に限ると100人に1人と多くの患者さんがおられます。高齢社会の日本では今後ますます増加していくと考えられます。

最初は片腕の震えから始まり徐々に症状広がっていき、足がすくんでしまう、前のめりに突進するように歩いてしまうといった症状が3〜5年ほどで見られます。

その後も徐々に進行し、発症後10〜15年ほどで車椅子が必要になったり寝たきりになる可能性もある疾患です。

パーキンソン病になってしまう原因とは

はっきりとした原因は分かっていませんが、αシヌクレインという物質が脳に蓄積することで発症します。現在このαシヌクレインを標的とした治療法の開発が大きな目標となっています。

一般的には高齢になるほど発症率が高まりますが、早いと40−50代で発症することもあります。後述するように一部では遺伝子異常が関係する例もあります。

パーキンソン病と遺伝の関係は?

家族性パーキンソンと言って、特定の遺伝子の異常により発症するタイプが数多く分類されており、遺伝子検査をすることで確定診断が可能です。この場合、若くして発症するケースが多く、30代で発症する場合や、通常のパーキンソン病とは異なる症状が出たり、薬の効果が得られにくい場合があります。

特定の遺伝子異常がなくとも、血縁者にパーキンソン病の方がいる人は発症する確率は高いとされています。この場合は通常のパーキンソン病と同じような治療効果が期待できます。

当クリニックで行うパーキンソン病の治療

まずは正確な診断のために必要に応じ総合病院と連携し、精密検査を行います。

残念ながら、パーキンソン病は完治することはありません。効果的な薬は多く使用できますが、病気の進行を抑えるというわけではなく、いまある症状を緩和することが大きな目的です。

早期から投薬し症状を緩和しながらリハビリを行うことで体の機能を維持、向上することが期待できます。

当院では適切な薬剤を使用し積極的なリハビリを行うことで患者さんの生活の質を向上、維持していきたいと考えています。